季節の庭だよりでは、シーズン毎のお手入れのタイミングや注意点をお知らせしたり、植物の不思議なチカラを活用したお庭の楽しみ方をご紹介するなど、健康なお庭を広めるため、さまざまな情報を発信しています。 月々のタイムリーな情報をどんどん更新していきますので、ぜひ健康なお庭づくりにお役立てください!
早いもので、一年の締めくくりが近付いてきています。 そろそろ新年を迎える準備に、大掃除を始めている方もいらっしゃることでしょう。 しかし、お家の中はピカピカでも、庭木や生垣のお手入れを忘れていたり、後回しにしたりしていませんか? 植木がキレイに整えられたお家は、外から見た印象も違いますし、訪問して来た方も気持ちが良いものですよ! また、植物にとっても春の生長に備える大事な季節なので、適切なお手入れが重要です。 そこで今回は、剪定の役割や適切な時期、剪定のポイントについてご紹介します。 お手入れがまだの方! お家全体でスッキリと気持ち良く新年を迎えるためにも、年内中の剪定がおすすめですよ!
剪定の役割とは
●無駄な枝を取り除き、枝ぶり・樹形を整えて、庭木を美しい姿に保つ。
●庭木の内側まで日当たり・風通しを良くして、病害虫の予防・駆除をする。
●老化した枝を新しい枝と更新させて、庭木を若返らせる。
●強風による枝折れ・倒木を防ぐ。
●効率良く栄養を行き渡らせて、生育や開花、結実を促す。
●庭木同士で栄養を取り合って枯れてしまわないように、バランスを調整する。
●低木草花の生育に必要な日照を庭の下部にまで確保する。
●薄暗くなりがちな冬場の日差しを確保する。
このように、剪定の役割は見た目を美しくするためだけではありません。 庭という限られた面積の中で、様々な種類の樹木草花を健康な状態で共存させるために必要な、そして私たちの暮らしにとって大切な作業なのです。
剪定に適した時期とポイント
剪定に適した時期は樹木ごとに異なりますし、季節によって剪定の目的・役割も違います。 夏季は、生長しすぎた枝葉を剪定して樹姿の形状を整え、日照や通気を良くして病害虫も予防します。 冬季は、春に備えて所定の形姿に切り詰めたり、不要な枝を切除したりします。 また、一般的に常緑樹は梅雨明け〜9月、花木の場合は花後すぐ、落葉樹は葉が落ちて休眠期に入っている12月〜2月が適期ですが、樹木の種類によって時期も目的もいろいろですので、代表的な庭木について少しご紹介しましょう。
松
古くから長寿を表す縁起の良い木と知られていて、赤松・黒松が代表的。 松は風格と立派なイメージで人気です。
【剪定時期】 春、マツの枝先に「みどり(新芽)」が芽吹いて10cm位になったら「みどり摘み」、11月〜12月には「もみあげ」を行います。 花剪定を怠っていると枝が生い茂って、日光が下枝まで届かずに枯れてしまいます。 古くなり枯れた枝やからんでいる枝は、枝元から切り、枝ぶりを整えましょう。
【肥料】 肥料が足らないと、葉の緑色が薄く元気のない色になります。 緩効性の肥料や寒肥などを与えましょう。 肥料が多すぎると、松の下のほうから葉枯れが起きるので注意しましょう。
レッドロビン、カナメモチ
特に紅色が強いベニカナメモチとオオカナメモチとの交配種がレッドロビンで、生垣として人気です。 紅く色づいた新葉が最も観賞価値の高いポイントで、初夏には赤い新葉も緑色に変わります。
【剪定時期】 赤い新葉が緑色に変わる初夏〜秋に刈り込みます。 小さくしたい場合強く刈り込めますが、翌年の花芽が少なくなります。
【病気対策】 代表的な病気は、褐斑病・ゴマ色斑点病です。 採光・風通しを良くしましょう。 風通しや日当たりが悪いと病気の原因のカビが繁殖しやすいです。 5〜7月、9〜10月の長雨の時期に被害が大きくなるので、剪定・株元の落ち葉掃除・除草を行います。
柿
甘柿・渋柿・種無しなど種類も豊富、栄養価も高く人気です。 開花は5月後半頃。
【剪定時期】 柿は放っておくとどんどん大木になり、たくさん実を付けては翌年に実が付かなくなる「隔年結果」を起こすので、12月〜3月に剪定しましょう。 実のなった枝に翌年実はならないので、収穫時に剪定も兼ねて枝ごと取ってしまいましょう。 日当たりが悪くなってきたら、花芽が付く前に、夏の剪定で枝を減らします。
【収穫のコツ】 花芽が付かなくなるので肥料をやりすぎない。 1本の枝にたくさん付きすぎるのも良くないので、摘蕾や摘果で実の量を調整しましょう。 寒肥に有機質肥料を与えると甘い実になりますよ。
柑橘類
柚、きんかん、オレンジ、レモンなど種類も豊富、花が咲く時期は5月〜7月頃です。
【剪定時期】 2月下旬〜3月上旬に日当てや風通しを良くするよう間引き剪定をします。 強く剪定してしまうと花芽がつきにくくなります。 しかし花が付きすぎると、翌年の収穫が減るので、花が咲いている時期にも花を見ながら調整しましょう。
【収穫のコツ】 日当たりも風通しも良くて暖かい場所に植えるとスクスク育ち、実もたくさんなります。 夏〜秋にかけて1ヵ所にたくさんの実が付いている場合は1〜2個残して、あとは摘果しましょう。 有機質肥料を与えると甘い実になりますよ。
サザンカ、ツバキ
サザンカとツバキは咲く花が少ない季節に、和風イメージたっぷりの花を咲かせます。 どちらも刈り込みに良く耐えるので、スペースに合わせて、好みの樹形や生垣などに仕立てることが出来ます。
【剪定時期】 花が散った後、早めに刈り込みましょう。刈り込むのを7月以降にしてしまうと、花が咲かなくなります。 夏以降は樹形を乱す枝を切る程度にとどめましょう。 弱剪定なら11〜12月でも可能です。
【乾燥対策】 サザンカとツバキは両方とも乾燥が苦手です。 特にサザンカは夏、ツバキは冬に、株元を敷き藁で覆うなどのマルチングで乾燥予防をしましょう。
ツツジ、サツキ
ツツジとサツキは区別が難しい程似てますが、一般的に、花が大きくて4月〜5月にかけて咲くのが「ツツジ」、花が小さくて5月〜6月にかけて咲くのが「サツキ」です。 どちらも失敗の少ない花木です。
【剪定時期】 花が終わったら、すぐに剪定をします。 剪定が遅れると花芽を切ってしまう恐れがあり、花つきが悪くなります。 弱剪定なら10〜2月でも可能です。
【水やり】 根っこが短く水分を吸収することが苦手なので、たっぷりと水をやりましょう。 開花時は花に直接掛けないよう根本に、夏も葉を弱らせないため日中に水やりをしないように注意しましょう。
落ち葉や枯れ枝を放置していませんか? 落ち葉や枯れ枝、腐った果実は、放置しないで焼却、廃棄処分、または土の中深く埋め込んでしまいましょう。 これらには病原菌や害虫の卵がついていることがあり、そのままにしておくと来春病害虫の被害にあう元になります。 落ち葉の中にこっそりもぐり込んで越冬するものもいます。 また、庭木に付いた害虫も卵のうちに根絶しておきましょう。 越冬する病害虫をできるだけ冬の間に退治しておくことが、来年のお庭の健康を守る大切な条件なのです。
ご相談・お見積りは無料です!まずはお気軽にお電話ください。メールでも受付ております!冬の剪定・お手入れも市川造園へ!フリーダイヤルは0120-031-071、メールはichikawazouen28@yahoo.co.jpまでどうぞ!【営業時間…8時〜18時】
少し寂しい冬のお庭に、かわいい野鳥を呼んで癒されよう〜!
冬の乾いた空に響きわたる野鳥のかわいらしいさえずり♪ どことなく癒されますよね。
今回はそんな野鳥をお庭に呼べる樹木をご紹介します。 あわせて樹木以外で呼ぶ方法も。
そうは言っても野鳥を呼ぶなんて難しいのでは?とお考えの方も多いかと思いますが、これからの季節はまさに絶好のチャンスなんです。そもそも野鳥にとっては冬になると自然界にはエサが少なくなります。そこで野鳥の好きな実を付ける樹木などをお庭に植えることで、すぐ目の前に野鳥が訪れる機会がグッと多くなるという訳です。
野鳥をお庭に呼ぶにはこんな樹木がおすすめです!
お住まいの地域やお庭に植える樹木の種類にもよりますが、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、ヒヨドリ、レンジャクなど、この冬は植物のチカラで、かわいいイロイロな野鳥の声にの〜んびり癒されてみませんか?
ヒヨドリ、ムクドリ、ジョウビタキ、ツグミなどが好んで食べる。
【花期】5〜6月
【実鑑賞期】10〜1月
白い花が咲き、冬の赤い実を、ツグミ、ヒヨドリ、レンジャクなどが食べる。
【花期】5〜6月
【実鑑賞期】10〜1月
きれいな紫色の実を、ツグミ、コジュケイ、メジロなどが好んで食べる。
【花期】6〜10月
【実鑑賞期】10〜11月
メジロ、ヒヨドリなどが、木の実ではなく、枝先に付く赤色の花の蜜を吸いに来る。
【花期】2〜4月
他の方法で野鳥をお庭に呼ぶには…こんな方法でもOKです!
みかんを使って
みかんを半分に切って庭木などに置いておくと、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリなどが食べにきます。
水飲み場をつくる
水飲み場があれば水を補給したり、冬でも水浴びは毎日行います。マンションのベランダでも!
落花生リース
落花生に針金を通してリースの様にして木に付けるのもOK!シジュウカラの大好物です。