季節の庭だよりでは、シーズン毎のお手入れのタイミングや注意点をお知らせしたり、植物の不思議なチカラを活用したお庭の楽しみ方をご紹介するなど、健康なお庭を広めるため、さまざまな情報を発信しています。 月々のタイムリーな情報をどんどん更新していきますので、ぜひ健康なお庭づくりにお役立てください!
梅雨が明けると「待ってました!」とばかりに、雑草が凄まじい勢いで生い茂ってきます。 芝も旺盛に生長する時期です。 お庭は心癒され、楽しめる場所であってほしいのですが、庭手入れのお悩みトップ3に入るほど、雑草と芝生のお手入れは特にこの時期、多くの人の悩みになっているようです。 そこで今回は、雑草対策についてご紹介します。 夏の暑い時期の除草作業は大変ですので、ぜひお手入れの負担軽減にお役立てください。
そもそも雑草って何?
本来、雑草という名前の植物はありません。 1つ1つの草は立派な植物であり、人間の都合で勝手に“雑草”と呼んでいるだけなんです。 しかしお庭で植物を育てていたり、必要のないところに勝手に生えてきたり、抜いても抜いても生えてくる“雑草”は、気の毒ではあるけれど、やっぱり厄介者となってしまいます。 種は風や鳥、靴の裏にくっついたりなどして運ばれ、早い期間で花や実を付け、寿命は数年〜数十年に及ぶものもあります。 「根強い・しぶとい」など、人の場合「雑草魂」と言うと良いイメージで使われますが、その生命力の強い“雑草”を防ぐのはとても大変なのです!
雑草が与える影響は?
時には自然の緑や花として彩を添えますが、放っておくと、景観が悪くなると同時に、大切に育てている植物の生長に悪影響を与えてしまったり、人にも害を与えてしまうことがあるのです。 たとえば…
●土の中の栄養分や水分を奪い、肥料を施しても雑草にとられてしまう。
●根や葉から生長を阻害する物質を出し、周りの植物の生長を抑えたり弱らせたりするものもある。
●生長が早いのですぐに茂って日光を遮り、育てている植物に十分な光が当たらなくなる。
●風通しが悪くなることで、植物に病気を発生させる原因となる。
●影を作り、風通しも悪くなることで、ムカデや蚊など害虫を寄せ付け、棲みかになってしまう。
●ブタクサのように花粉を大量に撒き散らして、花粉症の原因になることもある。
などが挙げられます。 特にこの季節、雑草の茂ったお庭が蚊の棲みかになるなんて、庭作業のほかに、日常生活にも影響が出てしまい、更にはご近所さんにも迷惑を掛けることになり兼ねません!
いろいろな雑草対策
そんな厄介者の雑草対策、あなたはどうしていますか? 除草剤を使えば簡単に雑草を駆除できますが、周りへの影響が心配ですよね…。 やはり「1つ1つ手で抜く」が多いでしょうか。 しかし、夏場の草取りは蚊や暑さとの闘いにもなりますし、ジャングル状態になってからでは大変です。 そこで、場所や広さにもよりますが、少しでも負担が減るように、効果的な草取り方法と、生える前から少しでも雑草の量を減らす方法をご紹介します。
●雨の降った翌日が狙い目
雨の降った翌日は土が柔らかくて根こそぎ抜きやすいので、雑草取りの作業効率がアップします。 雨の後に草がグンと伸びるので、その前に抜き取りましょう。
●根こそぎ取る
雑草の上部を引っ張って抜くと、根が残ってまたすぐに生えてきます。 草取り用の小さいカマなどを使って一本一本根こそぎに!
●花壇で足腰の負担軽減
足元に生える雑草取りは、足腰に負担が掛かるので、一段高くした花壇をつくるのもオススメ。 花壇やイスに腰掛けながら作業が出来て、足腰の負担軽減に!
●冬季や生長して実が付く前に
まだ雑草が小さく根の張りも浅い冬の時期や、実が付く前に見つけ次第抜いておくのもオススメ!
●草刈り機で一気に刈り取る
草刈り機を使えば、一気にスッキリした気分になれます。 しかし雑草を短く切っているだけなので、すぐに伸びてくるし、扱いには危険も伴うことを忘れずに。
●防草シート&砂利を敷く
まずは防草シートを張り、その上に砂利を敷き詰めます。 シートの遮光効果によって植物の光合成を遮断し、成長を妨げます。 砂利は防草効果のほか、踏むとジャリジャリ音がするので、防犯面でも有効です。
●マルチング
バークチップなどでマルチングするというのは、雑草予防に効果があります。 土が見えないように敷き詰めましょう! 水の蒸発を防いで保水力も高まります。
●芝を貼る
芝生も手入れは必要ですが、見た目が美しく、素足で駆け回ったり寝転がったり気持ち良いですよ! 生長が遅い品種もありますし、雑草も減ります。
●敷石、枕木、固まる土(砂)を敷く
敷石や枕木、固まる土(砂)を利用して、少しでも雑草の生える面積を減らそうという作戦です。
●グラウンドカバープランツで抑制
雑草抑制能力があり、病気や害虫の棲みかにならず、地表面を密に覆う地被植物を植えるのもオススメ!
除草する前に雑草を観察して、お庭の健康に役立てよう!
あなたのお庭には、どんな雑草が生えていますか? 雑草はどこでも同じものが生える訳ではなく、その時の自然環境の変化やその土地のpH(酸性かアルカリ性か)、土の水分量などの土壌条件などによって、生える雑草の種類が違ってきます。 除草をする前に、どんな種類の雑草が生えているのかチェックして、お庭の土の状態を確認しておきましょう。 また、最初にお伝えしたように、雑草の1つ1つは立派な植物ですので、名前を知り観察してみると、案外可愛らしい植物に思えてくるかも知れませんよ。
●スギナ…春の「つくしんぼ」は可愛がられている。
●オオバコ…生薬としても使われている。
●クローバー…幸せを呼ぶ「四葉のクローバー」でおなじみ。葉の形状が丸く白い線がある。
●カタバミ…クローバーとよく間違われる。葉の形状がハート型。果実に触れると勢い良く種を弾き出す。
土壌が酸性の場合、石灰を用いてカルシウムを補給しながら、pH値を中性に近づけましょう。
●ナズナ…春の七草の1つで、若苗を食べる。でんでん太鼓のようにして音を楽しむおもちゃにも。
●ハコベ(ハコベラ)…春の七草の1つとして親しい。
●ホトケノザ…七草の「ほとけのざ」ではないらしい。
●スズメノカタビラ…身近にごく普通に見られ、いたるところで目に付く植物。
土壌がアルカリ性の場合、過リン酸石灰を用いてpH値を下げ、中性に近づけましょう。
驚きの発想! 雑草と仲良くつきあう方法
クローバーを植えて、他の雑草を抑制するなんていかがですか? おなじみの雑草ですが、実はお庭でグランドカバーとして使える植物なのです。 土にチッ素も蓄えてくれます。 寒さ・暑さに強くて丈夫なので、日当たりが良く、やや乾燥した場所に植えればOK。 ポイントは、時々踏みしめること! そのままだとフワフワと大株になり、踏みしめると小さくキッチリ育ちます。 地表面を隙間なく密に覆うことで、雑草を抑制出来るのです。 自宅のお庭で“四葉のクローバー”が見つかったら、ステキですよね!
いかがですか? あなたのお庭に役立つ情報は見つかりましたか? 雑草も芝生も工夫次第で負担の軽減が可能ですので、是非一度、市川造園にご相談ください。 あなたのお庭やライフスタイルに合った雑草対策や芝生メンテナンスをご提案し、理想のお庭へやさしく丁寧にサポートします。
ご相談・お見積りは無料です!まずはお気軽にお電話ください。メールでも受付ております!お庭のリフォームも市川造園へ!フリーダイヤルは0120-031-071、メールはichikawazouen28@yahoo.co.jpまでどうぞ!【営業時間…8時〜18時】
外ではもちろん家の中でも気になる“蚊”。 安眠を妨害するあの耳障りな羽音や刺された後のかゆみ、どうにかしたいですよね〜(><)。 そこで、蚊除け効果があると言われている植物をご紹介! 「水溜り」や「草むら」を無くすなどの対策と同時に、蚊を寄せ付けない植物を玄関や窓辺に置いてみるのはいかがですか?
<<<蚊を寄せ付けない天然アロマの観葉植物
オーストラリア原産の植物。 蚊などの昆虫が嫌がる成分「シトロネラ」を多く含んでいて、葉から発する香りで蚊を寄せ付けないため、オーストラリアのバーベキュー会場やプールサイドなどでは定番の植物なのだとか。 人には、優しくて爽やかな柑橘系の香りで気分をリフレッシュさせてくれる効果やデオドラント効果も。 夏には淡いピンクの涼しげな花が咲く。 水やりは控え目に。
【蚊除け以外の活用方法】
●葉を煮出した足浴(フットバス)で、消臭&癒し。
●ほんの少量の葉をお湯に入れて、香りの良いティーとして楽しむ。
●お風呂に葉を入れて香りを楽しんでも◎。
<<<害虫忌避・空気清浄・治療etc…神秘の植物
インド原産の植物。 「アザディラクチン」という苦い成分が樹脂に含まれていて、その成分が害虫忌避に効果を発揮! インドでは“村の薬局”と言うほど、樹皮・種子・葉・花すべてに無駄なところがなく、傷口に塗ったりお茶として飲むなど優れた薬効性を広く利用している。 害虫には大敵だが人や動植物には無害でやさしい。 ある程度の大きさの木に生長した方が威力を発揮するようなので、大切にじっくり育てよう。
【いろいろな活用方法(一部)】
●アウトドアでは、葉や小枝を燃やせば蚊が寄り付かない。
●乾燥葉の煮出し液を噴霧すれば防虫・殺虫に。ペットのノミ除けにも。
●乾燥葉を布袋に入れてタンスや台所・穀物の防虫対策に。
●お腹の調子が悪い時や疲れが溜まっている時は、ニームティーにして。
●ジャスミンに似た香りの白い小さな花は空気を清浄する作用も。
<<<蚊取り線香の主原料として有名
地中海・中央アジア原産の植物で、日本では「シロバナムシヨケギク」とも呼ばれている。 マーガレットに似た清楚な白い花を咲かせ、「ピレトリン」という殺虫成分が花の中心の黄色い子房に多く含まれている。 古くから殺虫効果があることが知られていて、世界各地で殺虫剤の原料として栽培されている。 植えられた状態では、虫除け効果はあっても殺虫効果はほとんどないそう。 花以外では、茎を燃やしても蚊が寄り付かなくなる。 除虫菊の粉末が練り込まれた蚊取り線香も、燃やすことで煙と一緒に有効成分を分散させて、蚊を駆除している。 人や動植物には無害で安心。
他にもなど