季節の庭だよりでは、シーズン毎のお手入れのタイミングや注意点をお知らせしたり、植物の不思議なチカラを活用したお庭の楽しみ方をご紹介するなど、健康なお庭を広めるため、さまざまな情報を発信しています。 月々のタイムリーな情報をどんどん更新していきますので、ぜひ健康なお庭づくりにお役立てください!
近年の気候の変化が影響しているのか、数年前まで一番の要注意害虫だった「イラガ」を抜いて、現在は「チャドクガ」という毛虫が要注意害虫となっています。 どちらも触れると非常に危険な虫です。 他にも危険な害虫・厄介な害虫はたくさんいます。 そこで、この時期に多く発生する害虫の特徴や発生場所、駆除方法などをご紹介しましょう! 春の第1多発生期に駆除を逃したお庭は、大変なことになっているかも知れませんよ!
あぶない!こんな虫にご用心!! 触ってはいけないキケンな害虫
チャドクガ
【時期】 5月〜6月、8月〜9月(年2回)
【場所】 ツバキ・サザンカ・ビワ・茶の木などの葉裏に群生。 成長するにつれ集団がいくつにも分散。
【植害】 葉を食べつくし、木が枯れてしまうことも。
【人害】 風に飛ばされた毒針毛でも、触れてしまうと1〜2週間激しいかゆみが続く。
【応急処置】 ガムテープで毒針毛を取り、時間をかけて流水で洗い流し病院へ。 応急処置後「ムヒS」を塗るタイミングが早いほど効くらしい!
【駆除】 枝葉ごと切り取り踏み潰す(死んでも飛び散った毛で被害を与えるため処分にも注意)、冬の間に卵塊を除去。 プロによる薬剤散布・駆除がおすすめ。
イラガ
【時期】 5月〜7月、8月〜10月(年2回)
【場所】 サクラ・ウメ・カエデ・ケヤキ・バラ・カキなど、幅広く多くの木につきやすい。 葉裏にひそむ。
【植害】 一枚の葉を食べつくすと次の葉へ移動。
【人害】 触れると、ハチに刺されたような激痛が発生。 痛みは1時間程度、かゆみは1週間程度続くことも。
【応急処置】 ガムテープで毒針毛を取り、時間をかけて流水で洗い流し病院へ。 応急処置後「ムヒS」を塗るタイミングが早いほど効くらしい!
【駆除】 枝葉ごと切り取り踏み潰す。 大きくなると個々に分散してしまうので、葉裏に集団でいる若齢幼虫のうちの駆除がおすすめ。 冬の間にマユを除去。
ドクガ
【時期】 4〜10月(年1回)、成虫は6〜8月頃に出現
【場所】 コナラ・ツツジ・バラ・サクラ・ウメ・クヌギ・クリ・カキなどの葉に群生し、成長するにつれ分散する。
【植害】 集団で葉を食べつくす。
【人害】 刺されると数時間後にピリピリとした感じと強いかゆみを感じ、症状は2〜3週間続くことも。
【応急処置】 ガムテープで毒針毛を取り、時間をかけて流水で洗い流し病院へ。 応急処置後「ムヒS」を塗るタイミングが早いほど効くらしい!
【駆除】 若齢幼虫は葉裏に群れているので、枝葉ごと切り取り踏みつぶす。 毒針毛が飛び散ることがあるため、プロによる薬剤散布・駆除がおすすめ。
ムカデ
【時期】 6〜7月、9〜10月(8月は一時的に減少)
【場所】 夜行性のため、昼間は植木鉢・プランター・石・落ち葉・倒木の下など、陰湿なところに潜んでいる。 家屋内への侵入は梅雨時期〜盛夏が多い。
【植害】 虫やミミズなどを捕食するため、植害はない。
【人害】 激しい痛みが走り、はれ・赤くなるなどの症状があるが、潰瘍や発熱などの重症化は稀。
【応急処置】 毒を絞り出すように流水で冷やしながら洗い流して、あれば抗ヒスタミン軟膏を塗り病院へ。
【駆除】 専用殺虫剤や熱湯で退治! 叩く時は弱点の頭を狙う。 “死んだふり”に要注意! 家周りの整頓、プロによる剪定・除草などで、風通しを良くする。
スズメバチ
【時期】 7月〜10月の活動最盛期に攻撃性が増す。
【場所】 軒下・天井裏・地中・樹洞などに巣を作る。
【植害】 植害はなく、カミキリ虫・コガネ虫・イモ虫などを食べる益虫。 アシナガバチの幼虫を食べる事も。
【人害】 刺されると痛みと腫れを引き起こす。 通常は数日で治るが、ハチ毒のアレルギー反応を起こした場合、呼吸困難などの全身症状が現れる事もあり危険。
【応急処置】 傷口から毒液を素早く絞り出しながら水で良く洗い流し、氷などで冷やして直ちに病院へ。
【駆除】 巣を見付けたら静かに後ずさりして逃げ、絶対に近付かないで! 駆除は必ずプロにまかせること!
アシナガバチ
【時期】 7月〜10月の活動最盛期に攻撃性が増す。
【場所】 低木・草むら・軒下・戸袋・ベランダ・窓付近・エアコン室外機・ガスメーターなどに巣を作る。
【植害】 植害はなく、草木の毛虫などを食べる益虫。
【人害】 刺されると痛みと腫れを引き起こす。 通常は数日で治るが、ハチ毒のアレルギー反応を起こした場合、呼吸困難などの全身症状が現れる事もあり危険。
【応急処置】 傷口を強く絞りながら水で良く洗い冷やす。 目を刺されたり症状が出た時は直ちに病院へ。
【駆除】 早朝か夜中、ハチが巣でジッとしている間に、専用薬剤を巣に噴射。 プロによる駆除がおすすめ。
他にも…お庭の植物を狙うイヤ〜な害虫
アメリカシロヒトリ
アブラムシ
カミキリムシ
ハダニ
ご相談・お見積りは無料です!まずはお気軽にお電話ください。メールでも受付ております!見慣れない虫は、触らずスグ電話!フリーダイヤルは0120-031-071、メールはichikawazouen28@yahoo.co.jpまでどうぞ!【営業時間…8時〜18時】
今回は、一緒に育てることで成長を促進したり病害虫を最小限にする、コンパニオンプランツをご紹介します。 中でも、虫除けに効果的といわれているものを選びました。 せっかく育てたお庭の植物が、楽しむ前に虫にやられてしまって台無し…なんてことにならない様にしたいですよね。 今年虫に悩まされてしまった方も、次回はこの植物のチカラに驚かされるかも知れませんよ! ぜひあなたの健康なお庭づくりにお役立てください。
ローズマリー
【相性の良い植物】 セージ・キャベツ・ニンジン・マメ類
【植え時】 4〜5月、8〜9月
【花期】 7〜3月
集中力・記憶力を高めるハーブとしても有名。 抗菌作用や酸化防止作用があり、食べ物のもちを良くするので、肉料理をはじめさまざまな料理に広く利用できる。 乾燥しても香りが持続するので芳香効果もあり、消臭にも使える。 日当たりと水はけが良ければ簡単に育つので、初心者向けのハーブといえる。
ラベンダー
【相性の良い植物】 バラ・ラズベリー・リンゴ
【植え時】 3〜5月、9〜10月
【花期】 6〜8月
神経を沈静化する効力があるハーブとして有名。 花・葉・茎の全草が香り、香原料として人気が高い。 ストレス・イライラ・ヒステリー・頭痛・めまいを穏やかに治し、不眠症・不安症に悩む人々にも効果的。 消毒・抗炎・治癒作用にも優れ、新陳代謝をよくする。 せっかく咲いた花の香りを保つためには雨に注意。
ニオイゼラニウム(センテッドゼラニウム)
【相性の良い植物】 バラ・ラズベリー・リンゴ
【植え時】 4〜5月、9〜10月
【花期】 4〜9月
交感神経などを鎮め、感情のバランスをとってくれる。 ゼラニウムには多くの品種があり、香りを楽しむ品種と花を観賞する品種と区別されている。 代表的な品種ローズゼラニウムは、葉に軽く触れるとバラの香りが漂い、抗菌・抗炎症・皮膚弾力回復効果がある。 生育が早く、非常に育てやすい。
セージ
【相性の良い植物】 トマト・キャベツ・ニンジン・ローズマリー
【植え時】 4〜5月、9〜10月
【花期】 5〜6月
不老長寿のハーブとして高く評価されてきた。 全身の強壮作用・消化促進・健胃整腸・解熱・血圧降下のほか、香りは神経の不安を除く働きもある。 暑さ・寒さ・乾燥に強く生命力があり、とても育てやすい。 花が咲く直前の芳香成分が最も強いので、その頃に風通しの良い日陰で乾燥させてから、密閉保存する。