季節の庭だよりでは、シーズン毎のお手入れのタイミングや注意点をお知らせしたり、植物の不思議なチカラを活用したお庭の楽しみ方をご紹介するなど、健康なお庭を広めるため、さまざまな情報を発信しています。 月々のタイムリーな情報をどんどん更新していきますので、ぜひ健康なお庭づくりにお役立てください!
花や野菜に肥料を与える方は多いけれど、庭木に肥料を与えるという方が意外に少ないようなのですが、あなたのお庭はいかがですか? また、肥料を与える方の中でも、時期を気にせず、気が向いた時に与えている方はいませんか? 庭木にもやはり肥料が必要ですし、肥料を与えるのに適した時期や分量というのもあります。 そこで今回は、庭木に与える肥料についてご紹介しましょう! 庭木に肥料を与える事は、もっとも重要なお手入れの一つですので、ぜひ適切な施肥で樹木に活力を与えて、健康な庭づくりにお役立てください。 特に寒さが厳しくなるこの時期の「寒肥」が、芽吹きや葉の茂りに大きく影響する、年間で一番大切な施肥ですよ!
庭木・植木に肥料が必要なワケは?
自然界では落ち葉や動物の糞や死骸などを土中の微生物が分解して、それを植物が栄養分として根から吸収するというサイクルが成り立っています。 しかし整備されたお庭では、そのサイクルが十分に成り立たず、植物が育つための栄養分が不足しています。 だから肥料で栄養分を補給してあげる必要があるのです。 庭木の根は肥料を求めて根の触手を伸ばしていくので、肥料をこまめに与える必要はありませんが、芽吹きや花や実をつける時には、やはり多くのエネルギーを消費します。 葉の茂りを良くしたい、花数の増加や花質のアップ、質の高い実を収穫したい時には、特に肥料が欠かせません!
肥料をあげると、庭木・植木にどう良いの?
●芽・茎・葉の生長を促進し、樹木全体に活力がつく。
●葉が色濃くキレイな緑色になる。
●葉が茂り、花がたくさん咲き、果実が大きく育つ。
●病害虫・高温・水分不足などに対する抵抗力・回復力がつく。
肥料をあげるタイミングと肥料のタイプは?
肥料は、与える時期によって施肥の呼び方や使用する肥料のタイプが異なります。 ちなみに今は「寒肥」のシーズンですので、ぜひこの機会にお庭の春の芽吹きに備えて、栄養分を補給しておきましょう!
施肥名 | タイミングと肥料のタイプ |
---|---|
元肥 (もとごえ) |
種まきや植付け、植替えなどの際に、あらかじめ土に混ぜたり、埋め込んで使う肥料のこと。 |
追肥 (ついひ) |
元肥の効き目がなくなって以降に肥料を追加したり、植物が育ちはじめてから補う肥料のこと。 生育の旺盛な植物や次々と花を咲かせる植物に必要。 速効性がある液肥や化成肥料、有機質肥料または緩効性無機質肥料の固形肥料を用いる。 追肥のひとつに「置き肥」という方法がある。 固形肥料を土の上に置いて、水やりの度に少しずつ水に溶けて肥料がしみ込み、長期間に渡って効果がある。 鉢植えにおすすめの方法。 |
寒肥 (かんごえ) |
樹木や宿根草が休眠している冬季(12月〜2月頃)に根元に補う肥料のことで、元肥の一種。 |
芽出し肥 (めだしごえ) |
樹木や球根などの新芽の出る時期に与える肥料のこと。 |
お礼肥 (おれいごえ) |
花が咲き終わった後や実を収穫した直後に、栄養素が不足して弱った植物を |
植物に必要な栄養分とその働きは?
肥料のパッケージには、「N:P:K=10:15:10」というような成分比率が表示されています。 茎葉の生長に影響するのがN、花や果実に影響するのがP、根や植物全体の健康維持に欠かせないのがKなので、下記の表を参考に与え過ぎには注意して、適切な時期にお庭の状態や植物に合わせたバランスの良い肥料を与えましょう!
要素 | 働き | 不足の状態・与え過ぎの状態 | |
---|---|---|---|
窒素 N (葉肥) |
植物にとって最も大切な養分で、茎や葉、根などを作る養分。 新芽・葉・茎の生長を促進し色を濃くする。 |
【不足】葉が小さくなったり、葉の色が薄くなったり、生育不良になる。 花数は少なく、形も小さく、色も悪くなる。 |
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リン酸 P (花実肥) |
細胞のタンパク質や貯蔵栄養分を作る。 葉や花・果実を大きく育てるのに大きな役割を果たす。 若い植物や移植された植物には重要な要素。 室内で育てている植物や鉢花・花木・野菜・果樹にも欠かせない。 |
【不足】花つきが悪くなり、開花や |
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カリ K (根肥) |
特に根に働き、開花や結実を促進する。 デンプンを作って繊維を丈夫にする。 暑さや寒さ、病気などの抵抗力をつける。 特に室内用の鉢花や球根植物・野菜などは多く必要。 |
【不足】根張りが悪くなり、株が横に広がって丈が伸びない。 茎や葉が柔らかくなり、抵抗力が低下して病気や寒さに弱くなる。 |
要素 | 働き | |
---|---|---|
カルシウム Ca |
植物の組織を強くし、丈夫な植物を育てる。 |
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マグネシウム Mg |
肥料の三大要素であるリン酸の吸収を助けたり、植物内の各種酵素を活性化させる。 |
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イオウ S |
根の発達を助ける役割がある。 |
「与え過ぎで枯らしてしまった」というのは、植木・花・野菜の肥料やりで多い失敗です。 土中の肥料濃度が高くなり過ぎると肥料を吸収するどころか、逆に根の中の水分が奪われて、根はしなびてしまい、最悪の場合は枯死してしまうのです。 植物の生長に肥料は不可欠ですが、与え過ぎは厳禁ですよ!
ご相談・お見積りは無料です!まずはお気軽にお電話ください。メールでも受付ております!寒い真冬のお手入れは市川造園へ!フリーダイヤルは0120-031-071、メールはichikawazouen28@yahoo.co.jpまでどうぞ!【営業時間…8時〜18時】
でご紹介したいと思います。科学的根拠はないのですが、実は観葉植
物には幸運や幸福にまつわる言われが数多くある
のです。これを上手に利用できれば、新年早々から
素敵な幸運が舞い込むかも知れま
せんね。